...わが私(わたくし)の餞別(はなむけ)ならず...
芥川龍之介 「海のほとり」
...葉書二十枚をはなむけに呉れた...
梅崎春生 「桜島」
...または嗚咽(おえつ)でもって不吉な餞(はなむけ)を受けるのである...
太宰治 「列車」
...己(おの)が愛人の死出の旅路の贐(はなむけ)とされました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...重役のひとりがこういう言葉をはなむけしてくれました...
谷譲次 「踊る地平線」
...わたしはまだあなたにはなむけにあげるものがありますよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...上月景光主(こうづきかげみつぬし)のめされてはるばるのぼりけるうまのはなむけに天皇の御(み)さきつかへてたづがねののどかにすらん難波津に行(ゆけ)すめらぎの稀(まれ)の行幸(いでまし)御供(みとも)する君のさきはひ我もよろこぶ天使のはろばろ下りたまへりける...
正岡子規 「曙覧の歌」
...梁川星巌の贐(はなむけ)の詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一包みの餞別(はなむけ)を置いて去った...
吉川英治 「剣難女難」
...門出の餞別(はなむけ)をしてつかわせ」と...
吉川英治 「三国志」
...それを関羽に餞別(はなむけ)せん――とこういった...
吉川英治 「三国志」
...あの錦の嚢の第二は今開くときだろう」孔明から餞別(はなむけ)に送られたその内の一つを...
吉川英治 「三国志」
...覚一に与えた餞別(はなむけ)のうちには...
吉川英治 「私本太平記」
...衣服銀子(ぎんす)などの餞別(はなむけ)を積んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...で――鴻山が心ばかりの餞別(はなむけ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きょうの纒頭(はなむけ)ぞと云って与えた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...餞別(はなむけ)のことばとして...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...餞別(はなむけ)いたそう』と...
吉川英治 「山浦清麿」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??