...己れに働く動向を利己主義と呼ぶならわしを持っている...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...――北国の習慣(ならわし)に...
泉鏡花 「絵本の春」
...わるいならわしを...
高山毅 「福沢諭吉」
...「私はだれに向かっても丁寧にするのが習慣(ならわし)だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...父の年頃の者をすべて父と呼ぶならわしになっており...
中里介山 「大菩薩峠」
...ならわしであった...
中谷宇吉郎 「母性愛の蟹」
...どうもこれは彼のならわしらしかったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...仲仕たちは「病院」といいならわしているが...
火野葦平 「花と龍」
...或は我が国の言いならわしに従えば綺麗さっぱりとした広場には...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...旅立ちの客をそうそうに送り出してしまうという旅館のならわしが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...「風知草」はその描線にいかようの省略があろうとも人間云いならわした愛という言葉...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...対のほうでは寝殿泊まりのこうした晩の習慣(ならわし)で女王(にょおう)は長く起きていて女房たちに小説を読ませて聞いたりしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...集まって来た子供たちのさし出す掌の上にのせるのがならわしであり...
柳田国男 「故郷七十年」
...乱世の常とて大抵の者が武芸を収める常習(ならわし)になっているので忍藻も自然太刀や薙刀(なぎなた)のことに手を出して来ると...
山田美妙 「武蔵野」
...よそ者には心をゆるさない土地のならわしで...
山本周五郎 「ひとごろし」
...どうしても会いたいならわしが手紙で呼び出してしんぜよう...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...西(せいきょう)の夷族(いぞく)と呼びならわしていたのは...
吉川英治 「三国志」
...やめるならわしは帰るぞ」例の毒舌が出始めると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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