...白い腕をなよなよと彼の首に捲きつけたのだったが...
池谷信三郎 「橋」
...わたしの髪を なよなよとする風よ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...學校の狹い廊下を女のやうになよなよと小走りにはしつて見たりするのであつた...
太宰治 「思ひ出」
...遊女の如くなよなよと蒲団(ふとん)の上へ腹這(はらば)って...
谷崎潤一郎 「秘密」
...その声のように甘ったるすぎるほどなよなよしていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...なよなよと平次の肩へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なよなよと母の膝へ寄添ひしまゝ眠れば...
樋口一葉 「うつせみ」
...なよなよと片頬にたらし...
久生十蘭 「あなたも私も」
...なよなよと問いかえした...
久生十蘭 「あなたも私も」
...気取ったようすでなよなよと扇をつかっている...
久生十蘭 「だいこん」
...なよなよと竜太郎のほうへ吹きつける...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...草花の如きは元来なよなよと優しく美しいのがその本体であつて魂のないところがかへつて真を写して居るところではあるまいか...
正岡子規 「病牀六尺」
...平生からなよなよとした人がいっそう弱々しいふうになって寝ているのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平生よりもなおなよなよとした姿になって横たわっているのを見ながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「なよなよとしていましてものも申しません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また鹿児島県で開聞岳(かいもんだけ)を詠(えい)じたという「雲の帯してなよなよと」という歌にもこの囃しがあり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...嫋々(なよなよ)と...
吉川英治 「私本太平記」
...なよなよと広ごり臥したる」萩(草の花は)も...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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