...しかし、私のなやみは、つのるばかりでありました...
石川三四郎 「浪」
...教壇からもドン/\戦地にもつて行かれて教員の不足になやみはじめた学校が...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...そして凡そ二時間余り別にこれと言ってなやみを打ち明けるでもなく禅師の法話をお聴きしているうちに...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...窮乏(ともしく)して難苦(なやみくる)しめり...
内村鑑三 「聖書の読方」
...ただ墨を流したようなやみばかりなのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...かくまでも昨日(きのう)の奇(く)しき懊悩(なやみ)が自分(じぶん)から離(はな)れぬとして見(み)れば...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...「うきよは苦悩(なやみ)の巷(ちまた)」だということは...
高神覚昇 「般若心経講義」
...喜(よろこび)と悩(なやみ)とにおそろしく交(かわ)る交(がわ)る襲われて...
太宰治 「正義と微笑」
...それが私のなげきなやみとなるのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...深く朗らかなやみの中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なやみの旅であった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...それはくるしみやなやみが...
水野仙子 「道」
...幼い子供から中学生にいたる年配の家の子どもたちとしての少年、少女のなやみは、どういうところにあるでしょう...
宮本百合子 「親子いっしょに」
...星の光に聖書を読みなやみ...
吉川英治 「江戸三国志」
...蚤(のみ)虱(しらみ)のなやみや馬の尿(いばり)に近いむしろはぜひないとしても...
吉川英治 「私本太平記」
...凡愚のなやみ、妄闇(もうあん)のまよい、それは、誰でも通ってこなければならない道であろう...
吉川英治 「親鸞」
...心に牢愁(ろうしゅう)のなやみを抱き...
吉川英治 「宮本武蔵」
...立ち居も不自由なほどの神経痛になやみながら...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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