...山脈の間にたなびく細い雲の流れは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...姉のは黄色く妹のは紅色のりぼんがまた同じようにひらひらと風になびく...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...わたしはかれらの凍った息の霧がたなびくなかからかれらの機関車のベルの...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼方より風吹けば此方の岸になびく...
高浜虚子 「別府温泉」
...微風にもなびくが...
竹久夢二 「砂がき」
...江山さむるあけぼのゝ雪に驢を驅る道の上寒梅痩せて春早み幽林蔭を穿つとき伴は野鳥の暮の歌紫雲たなびく洞の中誰そや棊局の友の身は...
土井晩翠 「天地有情」
......
永井荷風 「自選 荷風百句」
...風になびく花のやうに...
永井荷風 「来訪者」
...數ヶ月前までは數百の煙突からたなびく黒煙のウエーヴであつた...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...夕暮深き紫のたなびくほとりへ行ったかも知れぬ...
夏目漱石 「草枕」
...出るたびにいつでも反対の方角になびくのは光の圧力で吹き飛ばされるんじゃなかろうかと思いついた人もあるくらいです」批評家はだいぶ感心したらしい...
夏目漱石 「三四郎」
...秋草がハタハタとなびくだけ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...大道博奕(ばくち)に舟比丘尼(ふなびくに)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...霧の群島を取り巻く凍える海のように!ああ雲を流す風もないのに雲はたなびく...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
......
槇村浩 「英雄ナポレオン」
......
三好達治 「故郷の花」
...高い松に藤(ふじ)がかかって月の光に花のなびくのが見え...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...朝づく日峯をはなれつわが歩む溪間のわか葉青みかがやく朝づく日さしこもりたる溪の瀬のうづまく見つつ心しづけき溪合にさしこもりつつ朝の日のけぶらふところ藤の花咲けり荒き瀬のうへに垂りつつ風になびく山藤の花の房長からず溪間と云へばおほく其處に多い温泉を見逃がすわけにはゆかぬ...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??