...おれのかたわはなおるかもしれないのだ...
有島武郎 「かたわ者」
...畳が腐りはしないかと思われるほど常住坐(じょうじゅうすわ)りっきりなその座になおると...
有島武郎 「星座」
...急になおる病気ではないし...
梅崎春生 「狂い凧」
...機嫌のなおるのも早い老人であった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...もっけの幸いと家へ乗り込み正妻になおるのは火を見るより明らかです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...(数枝) 何年でもって、(笑って)お母さん、すぐなおるわよ...
太宰治 「冬の花火」
...父のほうへ向きなおる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そしてもしその人が病気になっても自分の医薬ではなおることが出来ないのを見ると...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...その病気もなおるかも知れない...
豊島与志雄 「神棚」
...「まだ飛ぶことを考えている……おれならうまくやるのに……」ひと時の混乱からたちなおると...
久生十蘭 「一の倉沢」
...「こんなの……三十分も眠ったら……なおるでしょう……...
久生十蘭 「金狼」
...そんなことで果して病気がなおると思う気持がとんと解せないのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...家の者ばかりでしめっぽくなるのがなおるのですって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金吾 そうでやすか、どうもありがとうござりやした、そいじゃ――(歩き出す)村山 (歌のつづき)……惚れた病いもなおせばなおる、ドッコイショ、好いたお方と、コリャ、添やなおる、チョイナ、チョイナ――(反対側に消えて行く)マイクは金吾の足音について行く...
三好十郎 「樹氷」
...重い病気をしていても時さえたてばなおる見込みのあるのは頼もしいが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...痩(や)せたお顔のなおるようにまずなさい」などとお言いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...六十日でなおるだろうといったそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...若君の咳の病がなおるように...
柳田國男 「日本の伝説」
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