...誰からともなくまたどよみを挙げた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...ただそのどよみは前のような...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...そうして再び彼等の間から一種のどよみが起った時には...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...桟橋(さんばし)からデッキまでどよみ渡って聞こえて来た...
有島武郎 「或る女」
...雷(らい)のどよみに現はれぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...8ああわが丈よ五千尺、脚は下なる野を踏みて、頭は高く雲に入る、――そのかみ闇のとろろぎの二(に)に別れたる初めより、山と聳ゆる大悦(たいえつ)を、自然よ、君に捧ぐると、今歳この春若やぎて、どよみわたりぬ、金剛山...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...どよみを打つて喝采した...
薄田泣菫 「茶話」
...どよみは胸(むね)を拊(そたた)きて...
薄田淳介 「白羊宮」
...今三分一ほどよみかけた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...その上にも逆(のぼ)せ上らすように轟々(どろどろ)とどよみをあげている...
近松秋江 「うつり香」
...花の時分などになると何となく春のどよみが森の空に聞えて窓の下を美しい人の群が通る事もあった...
寺田寅彦 「イタリア人」
...ただはるかに響く都城(みやこ)のどよみの...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...十三間髪(かんはつ)を容(い)れざる打合いで場内は一体にどよみ渡って...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...人びとはおもわずどよみをうって...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...みな天国でどよみをあげて欣びましょう」噛んでふくめるように説いて教えます...
吉川英治 「江戸三国志」
...わーッと湖畔(こはん)にあがったどよみごえ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...陣のあなたこなたにただならぬどよみ声...
吉川英治 「神州天馬侠」
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