...どこの誰かね、その気の短い面会人は?」「蟻田(ありた)――だと、申していました」24博士怒るモロー彗星が、わが地球に衝突する――という国際放送を受けて、にわかに、色めき立ったわが警視庁!その騒ぎの中に、大江山課長をたずねて来た蟻田博士が、あまり待たされるので、とうとうおこり出したという知らせであった...
海野十三 「火星兵団」
...どこの誰だか判明するだろうと考えた...
海野十三 「赤外線男」
...どこの誰をまずまっさきに糾弾すべきか...
太宰治 「十五年間」
...ふむ」このどこの誰とも判らない相手を満更知らぬでもないらしい様子を見せながら...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...どこのかみさんはどこの誰と不義をしているとか...
田山花袋 「田舎教師」
...どこの誰とも分らないが...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...どこの誰が書いたものか頗(すこぶ)る怪しかった...
夏目漱石 「道草」
...どこの誰が一体殺されたんだ」平次も少しばかり真剣になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前はどこの誰だえ? 誰に頼まれてここへ入って来たんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこの誰だらうと言つた顏です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誰が、どこの誰が、父さん」そう言う孫三郎の顔を、死に行く父親の眼は凝(じっ)と見詰めました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いったい林芙美子とはどこの誰なのだろうと考えています...
林芙美子 「新版 放浪記」
...おおあれはどこの誰だ――ということまでがはっきりと解った...
牧野信一 「ゼーロン」
...どこの誰が考えたものでも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「どこの誰だっけ」「まあ注ぎましょう」喜助は酌をした...
山本周五郎 「ちゃん」
...昨日先生の仰せられた臥龍(がりょう)鳳雛(ほうすう)とは一体どこの誰のことですか」「いや...
吉川英治 「三国志」
...どこの誰と誰とは...
吉川英治 「私本太平記」
...その相手の男は一たいどこの誰だというんですの?」「今にわかる...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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