...ひょいひょいとびとびに上るのである...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...とびとびに生(は)えていた...
海野十三 「金属人間」
...そうじゃ」小ツルと松江(まつえ)がとびとびして勇みたった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...とびとびして喜んだろうが...
壺井栄 「二十四の瞳」
...このドサンでとびとびするほどうれしかったから」早苗も同じように瓦せんべいの包みをさし出し...
壺井栄 「二十四の瞳」
...それをとびとびに一里半ゆくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...とびとびにある陸田(おかだ)も狭田(せばだ)もみな猪に踏み荒され...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...とびとびに聞いた限りだ」という風のことが書いてあった...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...つつましやかな商家がとびとびながらも瞭然(はっきり)と浮んで来る...
水上滝太郎 「山の手の子」
...とびとびにだが、情景がみんな思い出せる...
「おもかげ」
...所々とびとびに摘み取る棉畑の面白さ...
柳田国男 「故郷七十年」
...柄にもなく経験のとびとびや...
山本実彦 「十五年」
...平ぺったい石がとびとびに置いてある...
山本周五郎 「桑の木物語」
...小料理屋がとびとびにあって...
山本周五郎 「さぶ」
...飛々(とびとび)にある丘や山は...
吉川英治 「上杉謙信」
...愛鷹山(あしたか)の根に湧く雲をあした見つゆふべ見つ夏のをはりとおもふ明がたの山の根に湧く眞白雲わびしきかなやとびとびに涌く畑なかの小みちを行くとゆくりなく見つつかなしき天の川かも沼津の町から私の住んでゐる香貫山の麓まで田圃の路を十町ほど歩いて來ることになる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...それでも一里ほどの間はとびとびに人家があり...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...そしてその荒れすさんだ広い川原にはとびとびに人が動いて無数の材木を流していた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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