...蔦に蔓(かずら)に留(とど)まった...
泉鏡花 「婦系図」
...役人の職にとどまることは出来ない...
梅崎春生 「狂い凧」
...とどけてくれと書いてあったので...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...年は六十にとどいたか...
大杉栄 「獄中記」
...ショウウインドウの灯の前に足をとどめたり...
田山花袋 「日本橋附近」
...ワイマールに二時間ばかりとどまって...
寺田寅彦 「先生への通信」
...そこで、心得て、踏みとどまり、その道のまんなかで苦しみうめいている者の何者であるか――無論、それは人間には違いないが、人間のいかなる種類に属しているもので、いかなる理由で、今頃あんな所にああしているのか、倒れているのは、事実あの人影一つだけで、他に連類は無いのか、なんぞということの視察には、かなり兵馬は抜け目がないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...この関ヶ原にあんぽつを駐(とど)め...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは川の水理や水温をくわしく調べる程度に止(とど)まらず...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...色変はる秋の菊(きく)をば一年(ひととせ)にふたゝび匂(にほ)ふ花(はな)とこそ見(み)れ第二十四章 全力と余裕蛙(かえる)の筋肉の力を測(はか)りし学者の試験かつてベルリンに在学のころヘルムホルツ博士の名が世界にひろく轟(とどろ)いているので...
新渡戸稲造 「自警録」
...母さん里母(かか)さん 里は一本榎親鳩 子鳩ならんで見てたのつぽのつぽ榎天までとどけ母さん里へ餅負(しよ)つて行つた可愛い小鳥小鳥屋の店はチツチク チツチク店だ小鳥屋のお父(とつ)さん目くちやれお父さん小鳥のお母(つか)さん朝寝ンぼお母さん雌雄(めすおす)二羽の可愛い鳥だ小鳥屋の店でチツチク チツチク啼いてた...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...武士の髻(もとどり)を切るとは憎みても余りある曲者だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最早(もはや)それ以上とどまることの不可能になった時...
橋本五郎 「地図にない街」
...しかしKは窓ぎわにとどまっていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「ともかくベッドのなかに意味もなくとどまっていないことだ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...露月はかたわらからあわただしく押しとどめて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...いつも明るい眉つきでしんとどこかを見まもっているという風だった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...秀吉の立った本丸予定地からそれらの眼のとどく限りな地上には...
吉川英治 「新書太閤記」
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