...とつおいつする折しも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...糟谷(かすや)はとつおいつ...
伊藤左千夫 「老獣医」
...存命していても二葉亭はやはりとつおいつ千思万考しつつ出遅れて...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...とつおいつ躊躇したあとで...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...然るにても――瀧口の胸は麻の如く亂れ、とつおいつ、或は恨み、或は疑ひ、或は惑ひ、或は慰め、去りては來り、往きては還り、念々不斷の妄想、流は千々に異(かは)れども、落行く末はいづれ同じ戀慕の淵...
高山樗牛 「瀧口入道」
...折鶴(をりづる)行灯(あんど)のかげにとつおいつ娘(むすめ)ごころの羞(はつか)しや何(なん)と答(こたへ)もしら紙(かみ)の膝(ひざ)のうへにて鶴(つる)を折(を)る...
竹久夢二 「桜さく島」
...マルセ・モネス探偵とつおいつ考えながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...とつおいつしている...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...あした学校で机のなかへ入れといてやらうかしらん などととつおいつ思案をめぐらした...
中勘助 「銀の匙」
...第一それじゃ今の一座が納まるまいし……」とつおいつの末が...
中里介山 「大菩薩峠」
...とつおいつそんなことを考えながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...とつおいつ空しき思いをめぐらしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そうして何を考えていたのだか自分でも思い出せないような考えをとつおいつしていた私は...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...とつおいつの暇もなかった...
本庄陸男 「石狩川」
...ああどうしたらいいだろう――とつおいつ悶ゆる目先に...
正岡容 「小説 圓朝」
...さもなくばよごれないようにして送ろうかとつおいつの末...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...とつおいつして考へて見ながら...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...この人請(う)け合いはしたれども路々(みちみち)心に掛りてとつおいつせしに...
柳田国男 「遠野物語」
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