...塚田屋は時計師らしく前額の禿げ上ったてらてらした頭をうつむけて...
犬田卯 「競馬」
...不見転と申しますと……」骨董屋は贋物(いかもの)らしいてらてらした前額(ひたひ)を撫でながら言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...その熱したてらてらした顔に蝿がとまると彼は狂人のように罵った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...そして栄養のいいてらてらした顔の...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...顔のてらてらしたその法師(ぼうず)は...
徳田秋声 「足迹」
...額がぐっしょり濡れて鼻が油をぬった様にてらてらした...
戸田豊子 「歩む」
...親仁は桶のなかに琥珀色にをどんでる飴をきゆつきゆつとひつぱりあげて木箸のさきにてらてらした坊主頭をこしらへる...
中勘助 「銀の匙」
...唐桑(からくわ)らしくてらてらした黄色い手焙(てあぶり)だのを眺(なが)めて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...禿げ上つた額のてらてらした艶が...
南部修太郎 「猫又先生」
...てらてらした緑のなかに燃えていた...
原民喜 「死のなかの風景」
...秀吉のてらてらした顔をながめて...
吉川英治 「新書太閤記」
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