...こつんと音がして...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...房一はぽつんと一人とり残された...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...田圃の中にぽつんとして置かれてあるやうな温泉場...
田山録弥 「海をわたる」
...この私が自分でそれを糸みたいにぷつんときって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...いやらしい眼付をしながらつんと澄したりしてるのは...
豊島与志雄 「女と帽子」
...法螺の貝で額(ひたい)をこつんと叩きました...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...「あの、辻びらを見た時、こつんと、頭へ来たんだ」南玉が、喋っているうちに、小太郎は、じろっと、庄吉を見て、深雪の側へ坐った...
直木三十五 「南国太平記」
...天才と云われてつんとするのは寒月君だけだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...道の上にぽつんと一つの影を落して...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...ぽつんとした声がきこえる...
林芙美子 「泣虫小僧」
...摩周山の中腹から見える湖の姿はぽつんと鏡を置いたやうであつた...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...ぽつんと投げ出されては...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...つんと孤立していたものらしい...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...つんと横をむいて...
火野葦平 「花と龍」
...その中にぽつんぽつんと蹲(うずくま)っている藁屋根(わらやね)が何となく原始的な寂蓼(せきりょう)を忍ばせていた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...女の額にがつんと一発食らわせた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...その湖心にぽつんと残しているほかは...
吉川英治 「新書太閤記」
...がつんと撲(なぐ)った...
吉川英治 「親鸞」
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