...台下にはちらりほらり...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...ちらりほらり見える...
太宰治 「正義と微笑」
...しかも不思議はそればかりでなく、山の中腹から頂へかけて瀟洒(しょうしゃ)な白堊(はくあ)の洋館は、ちらりほらりと、樹間に隠見しているにもかかわらず、これだけ艦が近付いていっても、浜辺に人一人佇(たたず)んでいる気配もなかったのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...だいぶちらりほらりと影が薄くなってまいりました...
橘外男 「蒲団」
...けふも雪、ちらりほらり...
種田山頭火 「其中日記」
...小雪ちらりほらり...
種田山頭火 「其中日記」
...至るところ桜がちらりほらり咲き出してゐる...
種田山頭火 「道中記」
...ちらりほらり参詣人が登つてくる...
種田山頭火 「松山日記」
...ちらりほらり見えますのが...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...軒に提灯を出してる家はちらりほらりだが...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...ちらりほらり小屋小屋にたき火が燃え...
永井隆 「この子を残して」
...あちこちの部屋にちらりほらりと殘つてゐる浴衣の人は皆申し合せたやうにおとなしくしてゐます...
水野仙子 「道」
...冬といつても人眼にふれないどこかにちらりほらり椿の花の咲いてゐる...
三好達治 「測量船」
...土間も桟敷もちらりほらり...
山本笑月 「明治世相百話」
...きさらぎは梅咲くころは年ごとにわれのこころのさびしかる月私はちらりほらりと梅の綻(ほころ)びそめるころになると毎年何とも言へない寂しい氣持になつて來るのが癖だ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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