...嗔恚(しんい)に燃(も)えなかつたためしはない...
芥川龍之介 「藪の中」
...一同これは世にためし無き異なお仕置きと首をかしげたが...
太宰治 「新釈諸国噺」
...自分の力を彼女にためしてみることをも――場合によっては彼女に少し心配をかけることをも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...借料を払わないためしめ出される夕の戸...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勢多を要して勝ったためしが無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...町を歩くとき私は注意してみるがこれまでみたためしがない...
新美南吉 「花をうめる」
...つまりたとえばバルナバスを今もまだためしに使おうとしていることを意味するのかもしれないのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...それを極度にためしてみる絶好の機会を示すものだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...Kはためしに言ってみた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ためしてみなければならない...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「灰だらけ姫」
...うちでだつて煙管なんてものはつかつたためしもないし...
牧野信一 「好日の記」
...娘をためしてみる許可に対する両親との取引であるように思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それでゐて滅多と原稿の纒ツた例(ためし)がない...
三島霜川 「昔の女」
...そのうちにいちどためしてみましょう」薬園を出ると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...頼胤はいいようのない苦しさに胸をしめつけられないためしはないのだ...
山本周五郎 「新潮記」
...こうした手段を使った実例(ためし)が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...勝ったためしのない大将であるが...
吉川英治 「三国志」
...小野派一刀流を蹂躙(じゅうりん)して来たという者があったという例(ためし)も聞かない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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