...世間に類(たぐい)の多いものではございますが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...朽(く)ち葉(ば)やほこりのたぐいをはきだしては...
伊藤左千夫 「告げ人」
...ずらずらと生籬(いけがき)のたぐいが続いていて...
梅崎春生 「記憶」
...」クールフェーラックにそういうたぐいのことを言われると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...麻布襍記収むるところの小説雑録随筆のたぐい皆そのおりおり月刊文学雑誌の嘱を受けて一時の責を塞ぎしものに過ぎず...
永井荷風 「「麻布襍記」叙」
...枸杞(くこ)の類(たぐい)時に従つて皆厨房(ちゅうぼう)の料(りょう)となすに足る...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...これは尋常出来星の追剥の類(たぐい)ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは神隱しのたぐいなのだろうと村の人達は言いあいました...
林芙美子 「クララ」
...金銭で買った娼婦内侍(ないし)のたぐいなら...
久生十蘭 「湖畔」
...冷徹たぐいない真名古明を蹉跌させ...
久生十蘭 「魔都」
...たぐいなく軽ろく巧みなる道...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...この類(たぐい)の男が多かったと見え...
穂積陳重 「法窓夜話」
...共和主義者やその類(たぐい)は王政に敬意を払わないので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...竜の属(たぐい)の想像動物を拵(こしら)えあったと知った...
南方熊楠 「十二支考」
...支那(シナ)日本の花瓶(はながめ)の類(たぐい)おほかた備(そなわ)れりとぞいふなる...
森鴎外 「文づかひ」
...楢(なら)などの類(たぐい)が行列を作ッて生えているが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...中でも、あばき合いで糶上(せりあ)げられたのは、阿片(あへん)、魔薬、毒のたぐい、紫ギヤマンの瓶(びん)や黒い薬塊(やっかい)を見ると、けいず買(か)いどもは、肉を争奪する獣(けだもの)のように、仲間争いをして引きこみます...
吉川英治 「江戸三国志」
...菰僧(こもそう)の類(たぐい)であるらしかった...
吉川英治 「親鸞」
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