...その極限を性急に見極めなければ氣がすまないのと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...二人限りですまないのだらう等とおもひもしまたそうした中にゐるのが辛いので...
伊藤野枝 「惑ひ」
...すまないことになったのである...
海野十三 「火星兵団」
...かうやつて自分が生きてゐることがすまないと思ふ...
小穴隆一 「二つの繪」
...だから貴女の気がすすまないなら私一人でも入ってみるわ」二人は早速入場券を買った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...一ばんすまない事を致(いた)しました...
太宰治 「新ハムレット」
...一ペエジもすすまない...
太宰治 「正義と微笑」
...晴、朝の野べから青草を貰つてきて活ける、おばさんから貰つて活けてをいた花は、すまないけれど、あまり感じよくないから...
種田山頭火 「行乞記」
...それまですまないが辛抱をしてもらえれば...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...「すまないが、鋸(のこぎり)を貸しておくれ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...すまないが裸にするわよ」遠慮会釈もなく帯をとき始める...
久生十蘭 「魔都」
...ただじゃすまないと思った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...けれどもそれではすまないものがのこっている...
宮本百合子 「新しい潮」
...すまないが少し汁の代りをくれなどといっていることも見受けます...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...お蝶はそれもあまりすすまないところなのですが...
吉川英治 「江戸三国志」
...すまないが四ツ角の駕政に行って...
吉川英治 「江戸三国志」
...さっきから足がすすまないのであった...
吉川英治 「親鸞」
...親御にもすまないと思わないのか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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