...忘れたかい」と宗近君も下向(したむき)になって燐寸(マッチ)を擦(す)る...
夏目漱石 「虞美人草」
...敬太郎はこの気楽そうな男の口髭(くちひげ)がだらしなく濡(ぬ)れて一本一本下向(したむき)に垂れたところを眺めながら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...どうせ降りるのだから下向(したむき)に馳け下りる方が楽だと思うだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...やれしんどいのウ」ひな子は八ツ口から出したむき出しの腕に学校道具をかかへて...
林芙美子 「小さい花」
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