...けれども半之丞は靴屋の払いに不自由したばかりではありません...
芥川龍之介 「温泉だより」
...煙管の地金(じがね)の変った事は独り斉広の上に影響したばかりではない...
芥川龍之介 「煙管」
...紅(くれない)に照らしたばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...僕は小学校を卒業したばかりで十五歳...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...まだ自分達はやつとこの頃意識が動き出したばかりだ...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...その往復に五ヶ月を費したばかりであった...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...拝命(はいめい)したばかりの若い巡査だったが...
海野十三 「爆薬の花籠」
...この一月十二日に成立したばかりで新任の者が多く...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...商業から教会へ引退したばかりの肉屋のような...
谷譲次 「踊る地平線」
...船の中で習い出したばかりのまずい日本語でたずねました...
塚原健二郎 「海からきた卵」
...しかもただ出現したばかりじゃない...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...何(なん)という事なく長吉は気後(きおく)れのしたばかりか...
永井荷風 「すみだ川」
...自分のためになる事をしたばかりでなく...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...啻(ただ)に当時の天下を動かしたばかりでなく...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...まだ降りだしたばかりらしい...
山本周五郎 「花も刀も」
...沖縄戦で末子が潜水艦に乗りくみ戦死したばかりである...
横光利一 「夜の靴」
...呂布を討ちもらしたばかりか...
吉川英治 「三国志」
...ことし元服したばかりの宇喜多直家(なおいえ)の子秀家と共に...
吉川英治 「新書太閤記」
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