...わたしはさんざん踊りました...
有島武郎 「或る女」
...さっきさんざん老母に愚痴をいわれていた猫の玉でしたが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...さんざん注意されたとのことだ...
豊島与志雄 「程よい人」
...もっと集まる」さんざん...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「親分の方はどうでした」「俺の方はさんざんの体(てい)さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さんざんの体で逃げ帰る喜兵衛と茂七...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さんざん放埒(ほうらつ)の限りを尽した揚句...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰彼なしに喰ってかかる始末です! そこにいた係り役人や書記連一同をさんざんにこきおろしはじめたのです……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何かの拍子(ひょうし)にツイ化(ばけ)の皮が現われて散々(さんざん)罵(のの)しられたことがある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...さんざんひとを馬鹿にしやがつて...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...理由もない聞くに忍びない文句でさんざんに祖母を毒づいてゐるのであつた...
牧野信一 「毒気」
...此処(ここ)でさんざんふざけちらしてたものだから……...
森本薫 「華々しき一族」
...「人をさんざん鞭打ったわしは...
吉川英治 「鬼」
...さんざん頭を下げて來たやうなわけなんです...
吉川英治 「折々の記」
...さんざん言いたいことを言(い)い囃(はや)して...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...その軍隊はさんざんな傷手をうけ...
吉川英治 「三国志」
...散々(さんざん)に打負けてすでにここにて討たれ給ふべかりしを堀金をさして...
吉川英治 「私本太平記」
...さんざん費(つか)わせた責任の一半は藤次にもあるので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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