...別して、老婆の目をひいたのは、その小屋の前に、腕を組んでたたずんだ、十七八の若侍で、これは、朽ち葉色の水干に黒鞘(くろざや)の太刀(たち)を横たえたのが、どういうわけか、しさいらしく、小屋の中をのぞいている...
芥川龍之介 「偸盗」
...」不二夫君は、ちゃんと名探偵の名を知っていて、さも、しさいらしく、パジャマの腕をくみながらつぶやくのでした...
江戸川乱歩 「大金塊」
......
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...しさいらしく珠数を爪繰(つまぐ)っては人を笑わせ...
太宰治 「兄たち」
...たいていそんなものである)しさいらしい顔をして...
太宰治 「お伽草紙」
...たいていそんなものである)しさいらしい顏をして...
太宰治 「お伽草紙」
...しさいらしい顔つきで皆に見せびらかす者もあり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...津田氏みずからしさいらしく鍋の調理をして...
太宰治 「惜別」
...山岸しさいらしく腕組み...
太宰治 「先生三人」
...しさいらしく帳簿しらべる銀行員に清楚(せいそ)を感じ...
太宰治 「春の盗賊」
...仏頂寺がなおしさいらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...しさいらしく首を曲げて居りましたが...
野村胡堂 「古銭の謎」
...母親に比べると父親の価値は小さいらしく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...二階、十畳の一室、そこで、津田・西野と三人で朝食、さいらの干物、高野豆腐の煮たの、生卵で、三杯食ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...生揚げ昆布煮、さいらの生干、生卵二で、又三杯...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それこそ信玄(しんげん)の再来(さいらい)だろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...うるさいらしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...礼をされるのもうるさいらしく...
吉川英治 「親鸞」
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