...錦手(にしきで)の皿小鉢(さらこばち)...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...調理台の皿小鉢(さらこばち)が音をたてて...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...瀬戸の小鉢(こばち)があって...
太宰治 「パンドラの匣」
...皿小鉢(さらこばち)のカチャンと云う音を聞いたら直(す)ぐ何処かから帰って来る...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...本来ならば皿小鉢(さらこばち)の鳴る音を聞いたら忽(たちま)ち飛んで来るところだのに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...そしてそれが出て行くとそこらを片着け多勢の手で夕飯の餉台(ちゃぶだい)とともにお櫃(はち)や皿小鉢(さらこばち)がこてこて並べられ...
徳田秋声 「縮図」
...小鉢(こばち)の類(るい)が多くのせてある...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そして無数の小蜂(こばち)が日の光の中で踊りながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...村落(むら)の者(もの)が飮(の)んでる後(うしろ)から木陰(こかげ)に佇(たゝず)んで居(ゐ)た乞食(こじき)がぞろ/\と來(き)て曲物(まげもの)の小鉢(こばち)を出(だ)して要求(えうきう)した...
長塚節 「土」
...五月繩(うるせ)え奴等(やつら)だ待(ま)つてるもんだ」「そうれお前等(めえら)注(つ)えで遣(や)んのにそんな小鉢(こばち)なんぞ桶(をけ)の上(うへ)さ突出(つんだ)させちや畢(を)へねえな...
長塚節 「土」
...食(く)ひ散(ち)らした皿小鉢(さらこばち)を食卓(しよくたく)ごと引(ひ)いて行(い)つた後(あと)で...
夏目漱石 「門」
...茶の間に近き六尺は膳椀(ぜんわん)皿小鉢(さらこばち)を入れる戸棚となって狭(せま)き台所をいとど狭く仕切って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...皿小鉢(こばち)の洗い懸けたままで打捨てて有るところを見れば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この私が……私が煮湯を飲まされて……子罰(こばち)が...
正岡容 「小説 圓朝」
...皿(さら)や小鉢(こばち)の雨(あめ)が降(ふ)つて來(き)ました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...それから旅亭(やどや)へ着くと夜具蒲団(やぐふとん)から膳(ぜん)椀(わん)皿(さら)小鉢(こばち)まで一として危険ならざるはなし...
村井弦斎 「食道楽」
...蠅(はえ)や小蜂(こばち)に吸(す)い枯(か)らされることを防ぐことである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...五茶碗や皿(さら)小鉢(こばち)が暗い台所に光を与え...
柳田国男 「木綿以前の事」
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