...あの人達ほど木綿の着物をしゃんと着こなして居た者はないと...
岩本素白 「寺町」
...食堂で緑川夫人とさし向かいにオートミールをすすりながらの会話にも、身のこなしにも、少しもへまはしなかった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...果してそれは好いこなしで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それをあれまで描きこなした貴下の筆力に依ることは勿論(もちろん)だけれども...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...パリまでたばこなしとは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...余人ならぬがんりきの百をみくびりっこなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで薪を取って、それをこなして、冬籠(ふゆごも)りの用心をする――ここから青梅の裏宿まで運ぶのはかなりの距離はあるが、それを自分ひとりでこなしては、自分ひとりで、或る時は手車を用いたり、或る時は背中に背負ったりして持ち運ぶ――男やもめの七兵衛さんは、よくあれで辛抱して稼(かせ)いでいられる、とあたり近所の人が不思議がる...
中里介山 「大菩薩峠」
...透かさず追いかけるようなこなしで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから耕地のこなしに取りかかりましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...くちゃくちゃに揉(も)みこなしたと思う頃...
夏目漱石 「虞美人草」
...数でこなした者と見えて沢山いる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身のこなしの線がなよ/\として...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...粋に着こなした紳士があちこちいるが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...春と秋その他のあらゆる場合に変化させねばならぬ弾法の使いこなしようを院がお教えになったのを誤たずによく会得して弾いておいでになるのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...機を見るに敏なる聰明者のこなしがあつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...それをわざと崩して着こなし...
山本周五郎 「季節のない街」
...きびの悪いような事がよ」「おどかしっこなしにしてくれ...
山本周五郎 「風流太平記」
...乗りこなしたらなお良くなろうと思う...
吉川英治 「黒田如水」
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