...一しよに炬燵(こたつ)へはひつてゐる...
芥川龍之介 「虎の話」
...我々は一日たりともそのおよばざるところを追求する努力をおこたつてはならないが...
伊丹万作 「映画と民族性」
...枯菊も留守守(も)るものの一つかな枯菊に尚(なお)色といふもの存す必ずしも小諸の炬燵(こたつ)悪(あ)しからず一月十四日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...私は落ちつかぬ気持で一日一ぱい火燵(こたつ)にしがみついて...
太宰治 「黄村先生言行録」
...いちにち、こたつの、もりをした...
太宰治 「盲人独笑」
...寒くなると炬燵(こたつ)にばかり潜(もぐ)り込んでいると聞いたが...
徳田秋声 「新世帯」
...炬燵(こたつ)の中から半身を開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...面(かお)もこたつのふとんの上に埋めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...クルリとこたつの方へ向き直って...
中里介山 「大菩薩峠」
...炬燵櫓(こたつやぐら)の上に身を押しつけたままで...
中里介山 「大菩薩峠」
...日当りとこたつだけになじみたがる――そうして最後には...
中里介山 「大菩薩峠」
...炬燵(こたつ)の中へ手を入れたままで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ましてその題が火燵(こたつ)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「炬燵(こたつ)に當つていろいろな面白いお話を承(うけたまは)つたことが夢のやうに思はれてお懷しう御座います...
正宗白鳥 「母と子」
...隈に炬燵(こたつ)がある...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...蘭軒の疝積(せんしやく)も稍おこたつてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ですから僕は直ぐにあの男の背後から近付いて不意打ちの当て身を一つ喰わして電気炬燵(こたつ)のコードでしっかりと縛って...
夢野久作 「継子」
...炬燵(こたつ)と行燈(あんどん)の配置よろしくあって...
吉川英治 「江戸三国志」
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