...こせこせした男が...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...こせこせした日本人に嫌気(いやけ)がさし...
海野十三 「火薬船」
...こせこせした十九世紀に生きるのではなく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私のこせこせした心境を軽蔑しているようにも見える...
太宰治 「佳日」
...こせこせした権謀術数を...
太宰治 「新ハムレット」
...こせこせした秩序に構わないで...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...なんとなくこせこせした不調和な継ぎ合わせもののように見えた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴(やつ)で埋(うずま)っている...
夏目漱石 「草枕」
...僕は僕のこせこせしたところを余り長く弁護し過ぎたかも知れない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...むやみに巾着切(きんちゃくき)りのようにこせこせしたり物珍らしそうにじろじろ人の顔なんどを見るのは下品となっている...
夏目漱石 「倫敦消息」
...こせこせした弁護をせず...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...決してこせこせした不快や...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...その服装やこせこせした態度を槍玉にあげて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...髪形のことや何かこせこせした型をおしつけた...
宮本百合子 「女の学校」
...こせこせした心配はないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...庭つくりはこせこせした気もちである...
室生犀星 「故郷を辞す」
...あのこせこせした日本精神だけは...
横光利一 「旅愁」
...現実のこせこせした問題から隔離されて自由に空を飛び...
蘭郁二郎 「歪んだ夢」
便利!手書き漢字入力検索