...もう一生懸命にここへ来て...
泉鏡花 「婦系図」
...学校の講義はどれもこれも新鮮で、自分の永年の志望も、ここへ来て、やっとかなえてもらえたような気がしている...
太宰治 「惜別」
...この男がここへ来てから...
徳田秋声 「足迹」
...でなけりゃここへ来て働くか...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...ここへ来て、はじめて思い越すよう、伊勢から出て東海道を下る時、七里の渡しから浜松までの道中を、自分のために道案内してくれた不思議な犬があった...
中里介山 「大菩薩峠」
...山崎がこうして宰領をして来たのは、甲府の城下から、しかるべき要件があって来たものに相違ないが、内藤家の屋敷内に知る人があって急に思い出した用事から、それへ廻るというのは実は嘘で、山崎にはこの新宿に、ちょっとした馴染(なじみ)の女があったため、ここへ来て、ついそれに会って行きたくなったものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御前(おめえ)はどこから来た」「東京です」「ここへ来て儲(もう)けようたって駄目だぜ」と他(ほか)のが...
夏目漱石 「坑夫」
...毎日毎日ここへ来て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「ここへ来て唐櫃(からびつ)を開けたくらいですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この頃ここへ来てるだろう...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...楽しい夢はここへ来て一ヶ月で終わりました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...三尺ばかりの高さほかない船室に寐て居た身はここへ来て非常の愉快を感じた...
正岡子規 「病」
...ここへ来てから一年にもなるのかね?男3 そうよ...
三好十郎 「その人を知らず」
...「伊助はここへ来て酌をしろ」と云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「あっ? ……おうっ……主水殿……どうしてここへ来ているのか」「とうとう...
吉川英治 「鬼」
...ここへ来て張任へ告げた...
吉川英治 「三国志」
...光秀はここへ来て...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここへ来てのこらず喋舌(しゃべ)ってしまったらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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