...けろりとしてまた口誦(くちずさ)んで...
泉鏡花 「歌行燈」
...けろりとして世辞に云って...
泉鏡花 「婦系図」
...けろりとして働いているそうだ...
太宰治 「正義と微笑」
...と言ってけろりとしているのです...
太宰治 「人間失格」
...けろりとしてトラビヤタの鼻唄をはじめた...
太宰治 「ろまん燈籠」
...三人ともけろりとして...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...けろりとして三度も...
豊島与志雄 「山上湖」
...けろりとして来るんですからね...
豊島与志雄 「庶民生活」
...けろりとしていた...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...けろりとして昨夜の事は覚えがないやうな様子になる...
永井荷風 「来訪者」
...八」「ヘエ――」平次はけろりとしてそんなことを言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一緒に膳についた妹娘のおさよと忠助と忠助の弟の市造だけは、けろりとして、しゃっくりひとつしねえんです」「それが、どうだというんだ」「なるほど、これだけじゃ、納得がゆかねえでしょうから、かんじんのところを掻いつまんで申しますと、死んだのは、三人とも忠助にとっては邪魔なやつばかりで、生きのこったのは忠助としては、どうあっても、生かしておいたはずの三人なんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...彼がけろりとして帰って来たので...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ルウスはけろりとしてトランクを眺めていたが...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...即座にこっそり家を空けてけろりとしていたものだ...
牧逸馬 「土から手が」
...ところが象はけろりとして「居てもいいよ...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...けろりとしてこの通りだ...
横光利一 「旅愁」
...おい、土産はどうしたか」一同して、責め立てると、「さかなか」と、弥太郎は、けろりとして、「ここには無い」「では、嘘か...
吉川英治 「上杉謙信」
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