...栄介は身がすくむような嫌悪感におちいる...
梅崎春生 「狂い凧」
...むくむくと起きあがって...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...それはばかではなくむしろかしこいのだと説明したが...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...貨物自動車に泥水を浴びせられるのを恐れて軒下にすくむ人の顏には何らの表情もありません...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...これこそ丹礬質をふくむもので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...むくむくと太古を夢見てる犬よ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...職務(しよくむ)を取(と)るのは前(まへ)にも不好(いや)であつたが...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...市中(いちなか)は物のにほひや夏の月凡兆(ぼんちょう)あつし/\と門/\(かどかど)の声 芭蕉「暑い夏の夜市中を通っておるとむくむくと物の匂(にお)いが鼻を衝(つ)く...
高浜虚子 「俳句への道」
...むくむく実がふくらむ...
太宰治 「失敗園」
...むくむくと土をむぐらもちふるつくふうふういつまでうたふ改作ほつと夕日のとゞくところで赤い草の実二月朔日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...幾棟(いくむね)かの灰色の建築の一つから...
徳田秋声 「仮装人物」
...何をむくむくと動いているのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...予の第一段は必ずしも第二段の結論ではなくむしろ序論の性質を帯びたものである...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...どこかで全くむすびついていると同様に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々の好みはますますひ弱くむつかしくなっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまらない事にもよくむきになって怒った...
山本周五郎 「菊千代抄」
...田楽村(でんがくむら)の一少女だった彼女の根からの血が俄にそよぎ立てられて...
吉川英治 「私本太平記」
...菊村宮内(きくむらくない)という人物は...
吉川英治 「神州天馬侠」
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