...曾呂利がつっ立ったのである...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ひとりの人間がつっ立っていたではありませんか...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...どうしたのか無気味に大きくふくれた腹の両側にわれわれの小指ぐらいなあと足がつっかい棒のように突っ張っていた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...そして其処には怪しい畸形な幻がつっ立ってくる...
豊島与志雄 「月評をして」
...ぴかっと矢のような光がつっ走って 同時に天地もくずるるばかりの音がして……とまでは覚えていましたが...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...影法師がつっ立ってるようにも見える...
豊島与志雄 「山上湖」
...真黒(まっくろ)なものがつっ立っていました...
豊島与志雄 「人形使い」
...も一つの岡部がつっ立っていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...松木がつっ立っていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...死体が横たわり幽霊がつっ立っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...眼鏡をかけた男がつったっていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...足がつっぱって動けん」と云う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...足元を蟻の大群がつっ切って行っている...
林芙美子 「泣虫小僧」
...カオルがつっぱねた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その上……」ガードンがつっかえた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...死者の老いた妻がつっ伏したのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...もっと恐(おそ)ろしいものがつっ立っているではありませんか...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...岡村七郎兵衛がつっけんどんに「下に誰かいなくていいのですか」と訊いた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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