...抱寝(だきね)をしながら藁の中でがつがつと震えていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...どこを傷つけられたんだね」「傷(きず)はたいしたことはないんだ」透明人間(とうめいにんげん)はがつがつと口いっぱいにほおばって...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...皇軍ともあろうものががつがつと食べるものでない...
梅崎春生 「狂い凧」
...ぼろ男はがつがつと口をつけて...
江戸川乱歩 「影男」
...はじめはがつがつと噛(かじ)って半分はだかの芯をほうり出す...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼はがつがつとむさぼり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...五位鷺の群ががつがつと鳴きわたる夜が多くあつた...
中勘助 「銀の匙」
...がつがつと貪れば貪るほどいよいよ貪婪(どんらん)になるのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
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広海大治 「サガレンの浮浪者」
...がつがつと貪(むさぼ)るように食ったり飲んだりした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...空腹者のやうにがつがつと詩や小説を讀み出した...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...神主さんはがつがつと四人分もたべて...
宮原晃一郎 「蛇いちご」
...只がつがつと見ただけだったのかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...がつがつと吸い込まれ・広く深く浸みひろがる・空気はないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...がつがつと酒食をむさぼりおったので...
吉川英治 「三国志」
...飯を与えるとがつがつと箸(はし)を鳴らして喰べながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...これを見て飲まねえじゃあ、妄念(もうねん)が残って、腰も上がりませんや」「ふざけるな、がつがつと、哀れな餓鬼声(がきごえ)を出しゃがって、よく耳の穴をほじッて聞けよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物を喰うにもがつがつと飽食はするし...
吉川英治 「源頼朝」
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