...かんじんの犯人は...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...気配をかんじて咄嗟に体をかわして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やはり勘定書(かんじょうがき)には署名(しょめい)をして遣(や)ると云(い)うような質(たち)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...患者等(かんじゃら)は...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...いくぶんの寛恕(かんじょ)をもってこれに臨むということもできるかもしれない...
寺田寅彦 「破片」
...おつぎは手(て)ランプを置(お)いて勘次(かんじ)がしたやうに鼻(はな)へ當(あ)てゝ臭(にほひ)を嗅(か)いで見(み)たり...
長塚節 「土」
...櫟(くぬぎ)の根(ね)つ子(こ)せえなけりやえゝんだんべか」「そんだつて汝(われ)は駐在所(ちうざいしよ)に見(み)られつちやつたもの仕(し)やうあるもんか」勘次(かんじ)はそれでも他(た)に分別(ふんべつ)もないので仕方(しかた)なしに桑畑(くはばたけ)を越(こえ)て南(みなみ)へ詑(わび)を頼(たの)みに行(い)つた...
長塚節 「土」
...郷里(きやうり)から來(き)たものに聞(き)いて彼(かれ)は勘次(かんじ)が次第(しだい)に順境(じゆんきやう)に赴(おもむ)きつゝあることを知(し)つた...
長塚節 「土」
...それでも以前(いぜん)のがつしりした骨格(ほねぐみ)が聳(そび)えて側(そば)に居(ゐ)る勘次(かんじ)を異樣(いやう)に壓(あつ)した...
長塚節 「土」
...默(だま)つてりや隣近所(となりきんじよ)でも分(わか)んねえもんだが勘次等(かんじら)えゝ暫(しばら)く味噌(みそ)せえ無(な)くして置(お)くんだから...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は凝然(ぢつ)と横(よこ)を向(む)いて勘次(かんじ)をちらりとも見(み)なかつた...
長塚節 「土」
...しかし肝腎(かんじん)な「製鉄事業の拡張」はちっとも停(とま)らない...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...然(しか)し肝心(かんじん)の家屋敷(いへやしき)はすぐ右(みぎ)から左(ひだり)へと賣(う)れる譯(わけ)には行(ゆ)かなかつた...
夏目漱石 「門」
...就(つい)ては是迄(これまで)の勘定(かんじょう)は...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...すくみ上るような堅苦しい息窒(づま)りをかんじた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...李(りかく)や郭(かくし)に会って兵をやめるよう勧請(かんじょう)してみる――と...
吉川英治 「三国志」
...かんじんなその主客が酒をたしなまないので...
吉川英治 「親鸞」
...「おかしいなあ?」ここでは、三十余名の者が、そう呟きだして、植田良平の諭(さと)す静観の態度もすこしだれ気味になっていると、この乳牛院の原の一群を見て、きょうの試合の場所を、ここと思い違えた群衆がまた、「どうしたのだ、試合はいったい」「吉岡清十郎は、どこに来ている?」「まだ見えんが」「武蔵とやらは」「それもまだ来ていないらしい」「あの侍衆は、何か」「あれは、どっちかの、助太刀だろう」「なんのこった、助太刀だけが来て、かんじんな、武蔵も清十郎も来ないとは」人のいるところへ、人は殖(ふ)えて来るのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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