...子どもはかわきもわすれてほおえみました...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...野獣(やじゅう)がのどのかわきをうるおして...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...心の渇(かわき)いと切(せち)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...空気が湿っていて純粋な「渇(かわき)」を感じないために...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...墨汁(ぼくじゅう)が一見かわき上がったようなガラスの面を不規則な放射形をなして分岐しながら広がって行く...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...そのために土壌(どじょう)がかわき上がって今のような不毛の地になったらしい...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...木橋のむこうにかわきあがった白い道路がよこぎっていて...
徳永直 「白い道」
...焼けるかと思えるまでに地面がかわききっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なお雑巾の、厚ぼったくさしたのは、かわきもわるく、板にもぴったりつかず、すみずみをふく時にも都合がわるいからよくないと思います...
羽仁もと子 「女中訓」
...鶏小舎はひろびろとしてさびしそうなりかわきたる洗たくものをとりいれて夕やけ雲に口笛吹きぬ八丈島たいふうありとラジオいう雨戸をしめて雨の音きく靴の底陽に干しながらオルガンのラジオをきけば平和なりけり長い夏休みのあいだぢゅう...
林芙美子 「お父さん」
...新聞の青インクが生かわきなので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...今はこのぬれける袖もたちまちかわきぬべう思はるれば...
正岡子規 「曙覧の歌」
...句意は三伏(さんぷく)の暑き天気にかわきたる咽元(のどもと)を濡(うるお)さんと冷たき水を飲めば...
正岡子規 「俳諧大要」
...ホモイもいつか涙(なみだ)がかわきみんなはまた気持ちよく笑(わら)い出しいっしょにご飯(はん)をたべてやすみました...
宮沢賢治 「貝の火」
...かわきの一面をなすのだからお察し下さい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...介錯は河喜多(かわきた)八助がした...
森鴎外 「阿部一族」
...目の渇(かわき)は口の渇を忘れさせる...
森鴎外 「牛鍋」
...彼は喉(のど)のかわきを水でとめる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索