...まるで新蔵の身をかばうように...
芥川龍之介 「妖婆」
...そのてれかくしをかばうふうであった...
伊藤左千夫 「落穂」
...あなたにはわが子をかばうという料簡がないだなあ」「そんな事はない」「ないったって...
伊藤左千夫 「春の潮」
...妹をかばうように...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...どっちかをかばう為に兇器を隠したのかも知れない...
江戸川乱歩 「疑惑」
...女は犯人をかばうために...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...心の傷を劬(いたわ)りかばうようにと力(つと)めたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...あなたをかばうなんてことができるものでしょうか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...英子は自分の内心をかばうような態度で私に接した...
豊島与志雄 「運命のままに」
...人でなしをかばうは人でなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...暑さを冒してきたりけるしるしもこそありけれとてよみける比叡の嶺を雨過ぎしかばうるほへる杉生がもとの沙羅雙樹の花杉の樹のしみたつ比叡のたをり路に白くさきたる沙羅雙樹の花比叡の嶺にはじめて見たる沙羅の花木槿に似たる沙羅雙樹の花暑き日を萱別けなづみ此叡の嶺にこしくもしるく沙羅の花見つ倭には山はあれども三佛の沙羅の花さく比叡山我は八月四日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...黒(くろ)い山高帽(やまたかばう)を被(かぶ)つた三十位(ぐらゐ)の男(をとこ)が地面(ぢめん)の上(うへ)へ氣樂(きらく)さうに胡坐(あぐら)をかいて...
夏目漱石 「門」
...土地のものがこぞって彼をかばうわけはないから...
長谷川時雨 「最初の外国保険詐欺」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...彼が私をかばうようないまいましい態度をとったり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...今度はかばうような調子などをまじえずにいいました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...彼に先んじて彼のために進路をひらき・一日五スーの給与のためにその身をもって彼の身をかばう・あの五十人の哀れな先鋒の兵士たちがした以上のことをしているであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すぐその通り家臣をかばう...
吉川英治 「三国志」
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