例文・使い方一覧でみる「かなしげな」の意味
スポンサーリンク...かなしげな声で呼びつづけた... 
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...かなしげな白犬のなき声が...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...かなしげな音をひびかせるのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...思い沈んだかなしげな様子をしているのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...「今夜はばかに不景気だな」すると女は、にこりともせず、ただかさねていた脚をはずしすっくとたちなおるようにして、声だけはつくり声のいくぶんか訴えるような、かなしげな、そのくせ態度は淫売婦どくとくのふてぶてしい人をくった冷淡さをみせて、ささやくような日本語で応じた...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...なんたるかなしげな黄昏だらう！象のやうなものが群がつてゐて郵便局の前をあちこちと彷徨してゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ああ こんな陰鬱な季節がつづくあひだ私は幻の駱駝にのつてふらふらとかなしげな旅行にでようとする...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...どこにも人畜のすがたは見えずへんにかなしげなる水車が泣いてゐるやうす...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ひゅーんとかなしげな悲鳴をあげて...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...見おろしている堀大主典のかなしげな眼を見た...
本庄陸男 「石狩川」
...むすめはかなしげな声でいいました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「なぞ」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...昏（く）れがたのかなしげな蜩（ひぐらし）ぜみの声を聞きとめて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そのときの甲斐のかなしげな眼色を...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...物売のかなしげな呼びごえも...
山本周五郎 「柳橋物語」
...かなしげな女のさけび声がながれ...
吉川英治 「親鸞」
...ふとかなしげな眼をそらした...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そのときの母のかなしげな顔と...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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