...それかと言って今の空軍ではとてもダメです...
石原莞爾 「最終戦争論」
...……そうかと言って...
泉鏡花 「歌行燈」
...ラスクが出来ているかと言ってわざわざ来店されるお客があるほどで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...それかと言ってポマアドで手入れしている形跡も見えない...
太宰治 「花燭」
...しかし、そうかと言って、自信するだけの客観的内容のないただ主観的なだけの自信をふり回す芸も困ることはもちろんである...
寺田寅彦 「柿の種」
...それかと言って、養家へ帰れば、寄って集(たか)って急度(きっと)作と結婚しろと責められるに決っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...それかと言って自分の愚かさを自嘲(じちょう)するほどの感情の熾烈(しれつ)さもなく...
徳田秋声 「縮図」
...酒は涙か……何とかと言って……...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...無論、いいかげんのお座なりでごまかし了(おお)せる相手ではなし、そうかと言って、駒井甚三郎に引合わせようなどは以てのほかです...
中里介山 「大菩薩峠」
...近くはまた尾張の名古屋に根を生やそうかと言っていた裏宿の七兵衛を知る...
中里介山 「大菩薩峠」
...はあドイツ語かと言って...
夏目漱石 「三四郎」
...そうかと言って、胸壁に乗り出して、九十尺下の往来を通る人に、救いを求めることなどは思いもよりません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...そうかと言って田島屋のおっ母さんとは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目黒の浪次などは、イヤがらせに吹矢を飛ばすのが精一杯で、大した企みを持った男じゃあるまい」平次の考えは、まことに水も漏らしませんが、そうかと言って、娘のお照を殺した下手人の見当もつかないのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうかと言って二千両の大金は五日や十日で工面も出来ず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三歳かと言っても返事に困るが...
松濤明 「山想う心」
...イタリアのじいさんは来るのかと言ってたずねる者もあった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...この家に対する債権を僕が肩代りをしてこの家の処分は私の方でしようじゃないかと言っても...
三好十郎 「好日」
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