...「城介君は頭にかちんと来たんだね...
梅崎春生 「狂い凧」
...かちんと両手にはめてしまいました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...かちんとたゝきわつて...
鈴木三重吉 「ダマスカスの賢者」
...かちんと音を立てて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お鳥目はかちんと音をたてて...
薄田泣菫 「茶話」
...あるいは中庭を隔てて遠くからかちんかちんという金物の音が聞えたり...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...かちんとゆきましょうぜ! さ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...娘は再び雜巾で縁側を拭いて雨戸をそつと立てゝかちんと掛金をかける...
長塚節 「開業醫」
...炭の折れることがあるとかちんと石のやうな響がする...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...ゆき子はかちんと心へ触れるものがあつたが...
林芙美子 「浮雲」
...かちんと僕に戻つてくる...
原民喜 「魔のひととき」
...僕は宿なしの身の上をかちんと意識する...
原民喜 「魔のひととき」
...なんだつて青銅の火鉢へかちんかちんと煙管を叩きつけるんだもの...
水野仙子 「四十餘日」
...かちんかちんと葉(は)と葉(は)がすれあつて音(おと)をたてたやうにさへおもはれ...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...睡眠薬の大粒をかちんと二つに割って口中にふくみ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...これが繁次にかちんときた...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...其角の言葉がかちんと癇(かん)に障ったらしい...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...少し近寄ろうとするとかちんと突当るものがある...
山本周五郎 「新潮記」
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