...にせのマンホールのちかくの家を、かたっぱしから、しらべて、一軒のあやしげな家にしのびこみ、二階の窓から、小さな女の子が、たすけをもとめているのを見ました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...かたっぱしから電灯をねらいうちにしたのだよ...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...かたっぱしからさらって行くのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...くみついていく少年たちは、かたっぱしから、投げとばされました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...かたっぱしからどんどん切り殺してしまいました...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...かたっぱしからうつしはじめました...
高山毅 「福沢諭吉」
...つまりかたっぱしから喧嘩して通るのである...
太宰治 「畜犬談」
...其処等のものを片端(かたっぱし)からさっ/\と形付け始めた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...畑の野菜や食えるものは片端(かたっぱし)から食うて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その友達を片端(かたっぱし)から批評し始めた...
夏目漱石 「明暗」
...逃げまわっている者もずいぶんあることだろう」「――――」「その徳川(とくがわ)にそむいた人々をかたっぱしからすくいだせば...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...清作はもうとびだしてみんなかたっぱしからぶんなぐってやりたくてむずむずしましたが...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...二人はいい気持ちそうにロシア民謡をかたっぱしから合唱した...
山川方夫 「演技の果て」
...三月(みつき)縛(しば)り三割天引という東京切ってのスゴイ高利貸連を片端(かたっぱし)から泣かせて...
夢野久作 「近世快人伝」
...気に入らない奴は片端(かたっぱし)からガミつける...
夢野久作 「近世快人伝」
...コンナ連中を片端(かたっぱし)からタタキたおして...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...それにつれて濡れた砂が日光に曝(さら)されると片端(かたっぱし)から白く乾いて行った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...かたっぱしから獄へ送りこみ...
吉川英治 「私本太平記」
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