...秋に収穫すべき作物は裏葉が片端(かたっぱし)から黄色に変った...
有島武郎 「カインの末裔」
...片端(かたっぱし)からピストルでストンストン打ったら小気味(こきみ)が宜(よ)かろう」とパルチザン然たる気焔(きえん)を吐いてイイ気持になってるものもあった...
内田魯庵 「最後の大杉」
...かたっぱしから怪音を発して...
海野十三 「火星兵団」
...おなじような他の引出をかたっぱしからひっぱり出してみた...
海野十三 「金属人間」
...かたっぱしから口笛で吹いて...
海野十三 「透明猫」
...にせのマンホールのちかくの家を、かたっぱしから、しらべて、一軒のあやしげな家にしのびこみ、二階の窓から、小さな女の子が、たすけをもとめているのを見ました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...かたっぱしからしらべられ...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...何十個という懐中時計をかたっぱしからつかみ取っているのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...かわいそうに逃(に)げまどうやつを片端(かたっぱし)からやっつけてしまうのです...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...おまえとわかれて、たちどころに私は、チョッキのボタンを全部、むしり取ってしまって、それから煙草の吸殻を、かたっぱしから、ぽんぽんコーヒー茶碗にほうりこんでやった...
太宰治 「愛と美について」
...つまりかたっぱしから喧嘩して通るのである...
太宰治 「畜犬談」
...いろいろな見世物小舎をかたっぱしからあさりあるいたが...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...その友達を片端(かたっぱし)から批評し始めた...
夏目漱石 「明暗」
...逃げまわっている者もずいぶんあることだろう」「――――」「その徳川(とくがわ)にそむいた人々をかたっぱしからすくいだせば...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...そのアサをかたっぱしからつむいであげよう...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「三人の糸くり女」
...気に入らない奴は片端(かたっぱし)からガミつける...
夢野久作 「近世快人伝」
...ワシの一存で片端(かたっぱし)から斬り棄(すて)る事にしておった...
夢野久作 「近世快人伝」
...調べる片端(かたっぱし)から不眠不休でノートに致して参りましたのですが……おかげで持病の喘息(ぜんそく)が急に悪化しまして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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