...八号の一親父さんは昼番嬶(かかあ)は夜番親父さんが帰って来る時嬶は家に居なかった嬶が帰って来る時親父さんは家に居なかった仕事から帰って来ると二人は万年床に代る代る寝た年の暮の三十日の晩...
猪狩満直 「炭坑長屋物語」
...日が暮れるのを待つて御供水(おそなへみづ)を貰ひに来る嬶共(かかあども)は...
石川啄木 「赤痢」
...権作は嬶(かかあ)に何やら口小言を言ひながら...
石川啄木 「天鵞絨」
...田舎の媽々(かかあ)の肩手拭(かたてぬぐい)で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...片靨(かたえくぼ)に煙草(たばこ)を吹かしながら田舎の媽々(かかあ)と...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...髪の乱れた肥った嚊(かかあ)が柱によりかかって...
田山花袋 「田舎教師」
...お国っかかあが餓鬼を背負って立ってるとこが...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺(おれ)のかかあより古くから俺につれそっているんで」女主人の心を和(やわら)げようと思って木之助はそんなことをいった...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...彼奴(きゃつ)め嚊(かかあ)に惚(のろ)いと批評された経験もあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...ああ 奧さん! 長屋の上品な嬶(かかあ)どもそこのきたない煉瓦の窓から乞食のうす黒いしやつぽの上に鼠の尻尾でも投げつけてやれ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...安どまりの嬶(かかあ)だよ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...女房(かかあ)も家にやゐねえんでね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...陛下! 人間が女房(かかあ)なしで生きられぬことは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...たったひとりのかかあがいますだが...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「うまい商売」
...おれのかかあなんざ...
山本周五郎 「季節のない街」
...その中(うち)に嬶(かかあ)が出来たり餓鬼(がき)が出来たり何かしてマゴマゴしている中にコンナに頭が禿げちゃっちゃあモウ取返(とりけえ)しが付きやせん...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...柳河で嬶(かかあ)と...
夢野久作 「爆弾太平記」
...よくよく嬶(かかあ)の尻に敷かれッ放しな洟(はな)ッ垂らしの亭主だと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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