...また伊勢のオホカの首(おびと)の女のヲクマコの郎女と結婚してお生みになつた御子はフト姫の命・タカラの王...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その破片が体内を駈けめぐり眼玉を突いて失明させる事もあるとかいう謂わば「科学の迷信」におびやかされていたようなものなのでした...
太宰治 「人間失格」
...おそらく当時の船舶としては何万隻何十万隻という夥(おびただ)しい数を要したことでありましょう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...暗に種々の秘密を示して脅(おびや)かす...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...そのあたりの空気を動揺させること夥(おびただ)しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...おびただしい熱が出たのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしもこんでお内儀(かみ)さんに聞(き)く迄(まで)にや心配(しんぺえ)しあんしたよ」勘次(かんじ)は僅(わづか)な帶(おび)のことが大(おほ)きな事件(じけん)の解決(かいけつ)でも與(あた)へられたやうに心(こゝろ)の底(そこ)から勢(いきほ)ひづいて内儀(かみ)さんの前(まへ)に感謝(かんしや)した...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は蒲團(ふとん)を二三枚(まい)疊(たゝ)んだ儘(まゝ)帶(おび)で脊負(しよ)つて來(き)た...
長塚節 「土」
...また次の者が赤い合羽(カパ)を振っておびき寄せる...
野上豊一郎 「闘牛」
...その功績は夥(おびただ)しい作品と共に百代の後までも伝えられるであろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...レコードの数も夥(おびただ)しいが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...死骸の側へも寄れないほどの脅(おび)えやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人を悸(おび)えさせるような凄味を帯びてくるのは...
正岡容 「我が圓朝研究」
...兵児帯(へこおび)をぐるぐると巻いて...
森鴎外 「鶏」
...大男にあの帯(おび)を見せました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...おびただしく鰯(いわし)の寄るように見えたので...
柳田国男 「海上の道」
...おびただしい酒の瓶(かめ)...
吉川英治 「三国志」
...霧や露に濡れびたった夥(おびただ)しい甲冑のなだれが...
吉川英治 「新書太閤記」
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