...横に寝た大魚(おおうお)をそのまま棄てて...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...空の央ばをおおう...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...掌で顔をおおうようにして...
梅崎春生 「狂い凧」
...僕は君の留守中に入浴者の裸体姿の大映(おおうつ)しを...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...……(両手で顔をおおう)頭がくらくらする……ああ!アルカージナの声 (家の中から)トリゴーリンさん!トリゴーリン わたしを呼んでいる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...谷をおおう黒ずんだ青空にはおりおり白雲が通り過ぎるが...
寺田寅彦 「花物語」
...大海原(おおうなばら)に起る波紋(はもん)のごとく...
夏目漱石 「永日小品」
...「私も食べられませんでした……」大嘘(おおうそ)! 実は平生(いつも)の通り五杯喰べたので...
二葉亭四迷 「平凡」
...大内(おおうち)で甲子祭(きのえねまつり)の夜紫宸殿(ししんでん)の大黒柱に供物を祭り...
南方熊楠 「十二支考」
...動坂の家に屋根をおおうて欅の木があったことをも思い出します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...おおうっ……」と...
吉川英治 「上杉謙信」
...「おおうーい」皺(しわ)がれた声のあらし...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...「おおういっ」どこかで...
吉川英治 「私本太平記」
...「おおうういッ……」と...
吉川英治 「私本太平記」
...考えられぬ」大内国時(おおうちくにとき)はつぶやいた...
吉川英治 「親鸞」
...孫子(そんし)一「おおうーいっ」此方(こなた)の山で呼ぶと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「おおう……?」と見ているまに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...この像の美しさをおおうているのは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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