...絶海の孤島へ一人だけおいてきぼりを食つたことを想像するときの...
芥川多加志 「四人」
...人見はおいてきぼりを喰いそうで...
有島武郎 「星座」
...おいてきぼりするなんて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「梟の眼」
...保太郎氏は愚者の群(むれ)からおいてきぼりにされた図体を小刻みに揺(ゆすぶ)りながら「僕の画を買つておくのは...
薄田泣菫 「茶話」
...おいてきぼりを食った大きな原因である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...世間からおいてきぼりを喰つた...
徳田秋聲 「和解」
...おいてきぼりにされた私はあと先の考へもなくお手玉を拾ひあつめて持つて帰つたがこんだはそれがまた苦労の種になつて もしおちやんがくやしまぎれに私がお手玉をとつたといつたらどうしよう...
中勘助 「銀の匙」
...私はおいてきぼりになつた気もちでいつまでもとつておくといつてきかないのを母と伯母とでさつさともぎとつて鍋で煮る...
中勘助 「銀の匙」
...開いた瞳は おいてきぼりだ...
中原中也 「在りし日の歌」
...いつもおいてきぼりにされていた...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...そうして弱(よわ)い人(ひと)たちをおいてきぼりにします...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...「おや! もう私をおいてきぼりにしようと云ふんですか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いつの間にかおいてきぼりをくいますよ...
宮本百合子 「刻々」
...皆をおいてきぼりにして...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...何かつれにおいてきぼりを食わされたように寂しそうに或るときはむしろ寒そうな姿をしていた...
室生犀星 「童話」
...ふたりはそのままおいてきぼりにしちまうんだよ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
...彼はおいてきぼりをくった...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...二 出る幽霊の身に都合あり女房においてきぼりをくって二年...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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