例文・使い方一覧でみる「うつむき」の意味
スポンサーリンク...花は見ずして俯向（うつむき）ながら庭を巡（めぐ）るに... 
饗庭篁村 「隅田の春」
...……くださいましたから」「どんなお手紙を」愛子は少しうつむきかげんに黙ってしまった...
有島武郎 「或る女」
...うつむき勝ちにとっとっと道を歩いている姿をよく見かけました...
梅崎春生 「凡人凡語」
...クルッとうつむきになった...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...少しうつむき加減に眼を伏せて...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...お皿の上にうつむき...
太宰治 「斜陽」
...俯向加減（うつむきかげん）になって鄭寧（ていねい）に林檎（りんご）の皮を剥（む）いている清子の手先を眺めた...
夏目漱石 「明暗」
...お松は眞つ赤になつて差しうつむきました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉さんはもう口をきけなかつた？」「井戸端の石の上に俯向（うつむき）になつてゐました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すこしうつむき加減になって香りの高い西洋煙草を燻らしている...
久生十蘭 「魔都」
...稍うつむき加減に眼を伏せ...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...まるでどぎまぎしてうつむきながら低（ひく）く...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...うつむきにねころんで居たのを右の手を台にして横になる...
宮本百合子 「葦笛（一幕）」
...」内儀は、うつむきながら、だんだん、溝づたいに、こんどは堀のくぐり戸のそばまで来たが……足を停めた...
室生犀星 「蛾」
...看護婦はうつむき...
山川方夫 「あるドライブ」
...吾れ知らずうつむきながらソーッと上目（うわめ）づかいに見ていたように思う...
夢野久作 「鉄鎚」
...うつむきかげんに乗っていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...私もいよいよ明日（あした）は阿波へ帰ります」「…………」弦之丞はうつむきながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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