...日露戦争はいっそう影響するところが多く...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...いっそう薄気味が悪いからさ...
太宰治 「畜犬談」
...そしてこれを私のいっそう不分明にいっそう不明瞭に把捉する余のものから分離するならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...今度のはそれが発声映画であるだけにいっそう実証的の興味を増しているようである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...彼の読書欲は病気になって以来いっそう増進して...
寺田寅彦 「球根」
...そうしてそのたびに発生するいろいろな迷惑をいっそう痛切に受難することにもなかなか深い意義があるような気がしてくる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...人間がいっそう血に飢えて来たといわれないまでも...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...いっそうよく感ずるようになっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その様子は彼女の邪慳(じゃけん)な様子よりもなおいっそう嫌味(いやみ)なものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その年齢になおいっそう不似合いなことには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...侯爵夫人閣下寛容と憐愍(れんびん)との徳は社会をいっそう密接に結び合わせしむるものに御座候(そうろう)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また奥深くていっそう面白いですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっそうみじめな...
新美南吉 「川」
...いっそうこの手相学を体系化したのが...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...孤独でだまりがちな者のする観察や、出会う事件は、社交的な者のそれらよりも、もうろうとしていると同時に痛切であり、かれの思想はいっそうおもくるしく、いっそう奇妙で、その上かならず一抹(まつ)の哀愁を帯びているものだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...いっそう命名の本意を辿(たど)りがたくする例は...
柳田國男 「地名の研究」
...生れつきの性質がいっそう片寄っていて...
山本周五郎 「めおと蝶」
...徳川殿にもいっそうお欣(よろこ)びでございましょう」「では...
吉川英治 「剣の四君子」
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