...一見(いっけん)の価値のある島ですよ...
芥川龍之介 「不思議な島」
...一軒(いっけん)一軒の家が城砦(じょうさい)となり...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...一見(いっけん)薄気味の悪い魔形の山...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...一見(いっけん)異状はないようであったが...
海野十三 「階段」
...一見(いっけん)黒いが...
海野十三 「少年探偵長」
...一間(いっけん)程奥に坐っている照子の方へ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...昔は寒稽古と云って寒中夜のしらしら明けに風に吹き曝(さら)されながら稽古をするという習慣があったけれども道修町は薬屋の多い区域(くいき)であって堅儀(かたぎ)な店舗(てんぽ)が軒(のき)を列(つら)ね遊芸の師匠や芸人などの住宅のある所でもなしなまめかしい種類の家は一軒(いっけん)もないのであるそれにしんしんと更(ふ)けた真夜中...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...士族屋敷の中での金持ちの家が一軒路(いっけんみち)のほとりにあった...
田山花袋 「田舎教師」
...一間(いっけん)の床の間の上に...
豊島与志雄 「生あらば」
...一間(いっけん)の床(とこ)には何かいわれのあるらしい雷(らい)という一字を石摺(いしずり)にした大幅(たいふく)がかけてあって...
永井荷風 「日和下駄」
...幅一間(いっけん)ちょっと...
中谷宇吉郎 「私の生まれた家」
...あたしあの方(かた)の一軒(いっけん)置いてお隣へ坐らせられて...
夏目漱石 「明暗」
...あるきながら一件(いっけん)と手を組んで散歩する時を夢みている...
夏目漱石 「倫敦塔」
...花子はいっけんをバラし...
久生十蘭 「海豹島」
...いっけん犯罪とまるで関係のなさそうなこと...
平林初之輔 「ヴアン・ダインの作風」
...全然一見(いっけん)の価(あたい)なきものなりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...今ある一見(いっけん)不可解な色々の民間の言い伝えの中には...
柳田国男 「海上の道」
...一見(いっけん)直(ただ)ちに...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索