...創作にとりかかれないたちであるから...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...鼬(いたち)のやうにひよつくりと禿頭を持ち上げたものがあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...口応え一つ出来ないたちの自分は...
太宰治 「人間失格」
...酒を飲んでもうまく酔えないたちである...
太宰治 「母」
...ぢいたちの舟は艪の向きをかへて...
土田耕平 「海坊主の話」
...あの野郎の生立(おいたち)から国を出るまでのことを残らず知ってるのが俺だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)は鷄(とり)の拔毛(ぬけげ)を見(み)て鼬(いたち)が出(で)たのではないかといふ懸念(けねん)を懷(いだ)いて其處(そこ)ら中(ぢう)を隈(くま)なく見(み)た...
長塚節 「土」
...彼は曲り角の黒板塀(くろいたべい)の所でちょっと立ちどまって鼬(いたち)のように津田をふり返ったまま...
夏目漱石 「明暗」
...じゃがいも畑にいたちょうちょうは風にのってきたこころよいにおいに気がついて...
新美南吉 「木の祭り」
...鼬(いたち)小僧といふのを錢形の親分はどう思ふ」それは平次も頭を惱まして居る問題でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...万豊の栗拾いたちが...
牧野信一 「鬼涙村」
...そしたらいたちも一日生きのびたらうに...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...明後朔日(ついたち)出帆決定...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...六月朔日(ついたち)に改易を仰せ附けられて落著した...
森鴎外 「栗山大膳」
...わたしはきわめて吐きやすいたちであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...徹之助は酒は飲まないたちであるが...
山本周五郎 「風流太平記」
...「下駄の鼻緒が切れた」とか「鼬(いたち)が道を切った」とか...
夢野久作 「暗黒公使」
...朔日(ついたち)立ちと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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