...他の登山口はいざ知らず...
石川欣一 「可愛い山」
...佐川二等兵はいざ知らず...
上田広 「指導物語」
...しかし他人ならいざ知らず...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...会話ならいざ知らず...
高見順 「いやな感じ」
...とても流さん末の慫名(うきな)はいざ知らず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...彼の惡漢無頼の輩ならばいざ知らず...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...――盲目的に恋する者はいざ知らず...
豊島与志雄 「塩花」
...狐狸妖怪のたぐいはいざ知らず...
豊島与志雄 「憑きもの」
...素人料理ならいざ知らず...
豊島与志雄 「無法者」
...その当時からここで茂太郎と知合いになっている動物は――茂太郎が来なくなってから後に生れた動物はいざ知らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...古代希臘(ギリシャ)の彫刻はいざ知らず...
夏目漱石 「草枕」
...法律の制裁はいざ知らず...
夏目漱石 「それから」
...個性の発達せざる蒙昧(もうまい)の時代はいざ知らず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...今日では(将来はいざ知らず)なお男子の特長(もちろん男子にも無思慮(むしりょ)の者多きはいうまでもなけれど...
新渡戸稲造 「自警録」
...むかしならいざ知らず...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この多能は年枝のいはゆる数でこなすといふ事ならばいざ知らず...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...藩中に人なきものならいざ知らず――」と...
吉川英治 「三国志」
...いざ知らずなほ憂き方のまたもあらばこの宿とても忍ばれやせむと...
吉川英治 「私本太平記」
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