...一日がおわったといういこいではなくて...
太宰治 「虚構の春」
...けいこいたす...
太宰治 「盲人独笑」
...どれぐらいこいさんのことが邪魔してるか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あっても相手は頑是(がんぜ)ないこいさんである上に累代の主家のお嬢様である佐助としてはお供の役を仰(おお)せ付かって毎日一緒(いっしょ)に道を歩くことの出来るのがせめてもの慰(なぐさ)めであっただろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...「用事溜(たま)ってるさかいこいからちょっと事務所い行て来る」いうて直きに出て行って...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...・たれかこいこい螢がとびますさら/\青葉の明けてゆく風・風は夜明けのランプまたたく・こゝろすなほに御飯がふいた埃まみれで芽ぶく色ともなつてゐる(改作)六月十六日昨夜の酒がこたえて胃が悪い...
種田山頭火 「行乞記」
...それをめぐつててふてふふるさとの花の匂へば匂ふとて湯田螢こいこい大橋小橋とんでくるみかんお手玉にひとりあそんでゐる窓をあけると風がある青田は涼し関門風景渦潮ながるゝてふてふならんで――鏡子居朝空の鯉幟の赤いの黒いの泳いでゐる五月卅一日晴...
種田山頭火 「松山日記」
...厚いこい緑の葉は...
田山花袋 「田舎教師」
...「くいし(山名)へ行くにはどっちですか」「神社」「アツマコート」「小女山道」「昼飯」「牛を追う翁(おきな)」「みかん」「いこいつつ水の流れをながめおれば...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...花の空色は不思議に深い安息(いこい)を与えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こっちいこいよ...
豊島与志雄 「潮風」
...或る種のいこいはある...
中谷宇吉郎 「エリセーフ氏」
...いったいこいつは何者だろう? 何をしゃべっているのだろう? どんな役所の者なのだろう? おれは法治国に住んでいるのだし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いったいこいつは誰なんだ...
久生十蘭 「だいこん」
...これらよりもずっと著われたは安永二年菅専助(すがせんすけ)作『傾城恋飛脚(けいせいこいのたより)』で全国に知れ渡り...
南方熊楠 「十二支考」
...……空(むな)しく机の上にふえた『憩(いこい)』の箱を眺めながら...
山川方夫 「待っている女」
...身のいこいに欠くことのできない相手であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...西湖石(せいこいし)の運搬にあたった折には...
吉川英治 「新・水滸伝」
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