...みすぼらしい いおりを たてて...
五十公野清一 「一休さん」
...まっさかさまにこっちを狙いうちにまいおりてくるのだ...
海野十三 「大空魔艦」
...塔をはいおりてくるのです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...いまは出家遁世(とんせい)して心静かに山奥の庵(いおり)で念仏三昧(ざんまい)の月日を送っている師匠の鰐口の耳にもはいり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...三時間で行ってこられる恰好(かっこう)な散策地でわれもひともちょっと考えつかないようなわすれられた場所はないものかとしあんしたすえにいつからかいちど水無瀬(みなせ)の宮へ行ってみようと思いながらついおりがなくてすごしていたことにこころづいた...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...少(わか)いおりに悪気(わるげ)のない不良少女団長であった彼女の...
徳田秋声 「仮装人物」
...この庵(いおり)の主(あるじ)なる若い老尼とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...二枚折(にまいおり)の小屏風(こびょうぶ)を穴隠しに立ててある...
夏目漱石 「野分」
...引き寄せて結べば草の庵(いおり)にて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...具(つぶさ)にこの状を語り妾の罪を確かめんと思いおりしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...おばさんの足もとにバラバラと舞(ま)いおりてきました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...臥龍の廬(いおり)を訪うこと二回...
吉川英治 「三国志」
...庵(いおり)の中をうかがってみるに...
吉川英治 「三国志」
...庵(いおり)を捨て...
吉川英治 「三国志」
...クルクルと木(こ)の葉おとしに舞いおりた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それゆえに親鸞は一人の弟子も持たぬ者と思いおります...
吉川英治 「親鸞」
...伊織(いおり)、ちょっと御寝所へ行って揺り起こしてあげい」「はい」「お燭台(しょくだい)がまだまいっておらぬようじゃ」「ただ今、手燭をもちましてお移し申してまいります」手雪洞(てぼんぼり)をかざした近習の安田伊織という若者、なんの気もなくお次部屋へ入って、しきりにうなされている寝所の襖(ふすま)をことさら忍びやかにあけてにじり進むと、「誰じゃッ」と、いきなり白絹(しろぎぬ)の蒲団がパッとはねあがった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...庵(いおり)の外に松明(たいまつ)の赤い光が映(さ)し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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