...それ以上に僕はあまえ込まうとするのではないです...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ポケット小僧にからだをすりつけてあまえているではありませんか...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...一見颯颯とした趣きのあつた芥川のああいつたあまえつ兒のやうなところは...
小穴隆一 「二つの繪」
...あまえるようなやわらかな言葉づかいをした...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...そんな御遠慮にはおよびませぬというとありがとうござりますそれならお言葉にあまえまして聞いていただきますがといってさっきの瓢箪(ひょうたん)を取り出して心のこりと申せばここにまだこれだけござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...鉄はそんな時にわざと子供のやうにあまえてゐた...
室生犀星 「鉄の死」
...繁次はいつかあまえたいような気分にひきこまれた...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...母が家にいてもあまえるようなことはなく...
山本周五郎 「季節のない街」
...「灯を消してちょうだい」「恥ずかしい柄かよ」「障子に影がうつるじゃあないの」おしのは背中で佐吉にあまえた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...いちどでも私をあまえさせてくれたことがありましたか...
山本周五郎 「末っ子」
...あまえたりふざけたり...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...そうあまえてはいられない」「どうぞそうお願いしますよ」母はそう云って立ちながら...
山本周五郎 「はたし状」
...あまえた声で新八に話しかけ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あまえて泣く年だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...御厚意にあまえていたのは相済まぬと思います」「それを云わないでくれ」と六郎兵衛は眼をそむけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...抱っこね」とかよはとりついてあまえた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...母にはあまえっ子であった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ではお言葉にあまえて夜明けまで……」と...
吉川英治 「神州天馬侠」
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