...あちら側にも人の動く気配(けはひ)があつたが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...安井の金比羅(こんぴら)様のあちら側にお越しになりました」という...
近松秋江 「狂乱」
...次にあちら側と見下してからでなければ...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...あちら側には、奧方が彼のために領主の古い獵服から作らせた、すてきな上着が掛かっていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...あの湖水のあちら側の比良ヶ岳から来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...直ぐ次には硝子のあちら側からバアといつて笑ひ興ずる...
中原中也 「一つの境涯」
...なにか土手のあちら側にむかってあいずをしていられる...
新美南吉 「屁」
...僕はあちら側にゐない...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕はあちら側にはゐない...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕はあちら側にはいない...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕はあちら側にいない...
原民喜 「鎮魂歌」
...僕はあちら側にはいない)僕は苦しさにバタバタし...
原民喜 「鎮魂歌」
...寢臺(ベッド)のあちら側に行つてゝ下さい...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...アルプスのあちら側で――今ではこちら側だが――生れたところのすべてのものも例外としたい...
堀辰雄 「Ombra di Venezia」
...そこには、こちら側もなければ、あちら側もない...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...彼らが駐(とどま)ることを許された川のあちら側には...
本庄陸男 「石狩川」
...きょうはそのあちら側へ...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...あちら側の山河や人間の都会と村を照らしていた間に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索